Primapelleとは何か。PISSEIが追求する「縫い目をなくす」という設計思想。
前回の記事でPISSEIのブランド概要をお伝えしました。今回はPISSEIの本質、素材の話をします。
PISSEIのジャージを語るとき、「Primapelle(プリマペーレ)」という言葉が必ず出てきます。コレクション名にもなっているこの言葉は、単なるモデル名ではありません。PISSEIが追求する快適性の設計思想そのものです。
Bi-Directional Soft Touch。
双方向に伸びる、高密度マイクロファイバー。

Primapelleラインの核心素材は「Bi-Directional Soft Touch」と呼ばれる高密度ストレッチマイクロファイバーです。縦横双方向に均等に伸縮し、身体のあらゆる動きに完璧に追従します。
「Soft Touch」という名前の通り、肌触りの柔らかさが際立つ素材です。一般的なサイクルジャージ素材と比べると、肌に触れた瞬間の感覚が明らかに異なります。締め付けているのに締め付け感がない、という感覚はこの素材から来ています。
縫い目をなくすことへの、執着。

PISSEIが素材と同じくらいこだわっているのが、縫製構造です。Primapelleジャージが採用するのは「一枚布構造」——従来の肩縫い目を排除し、脇下の単一縫い目のみという極限まで縫い目を削減した設計です。
縫い目はウェアの弱点です。縫い目があるところは摩擦が起きやすく、長距離になるほど肌への刺激になります。Primapelleはその縫い目を物理的に限界まで減らすことで、「着ていることを忘れる」着心地を追求しています。
複数の縫い目
脇下の単一縫い目のみ
さらに上へ。超音波縫製という選択。

今季26SSで新登場したPrimapelle Ultraは、Primapelleの構造思想をさらに一段階推し進めたモデルです。採用するのは「超音波シームレス縫製」。熱と超音波で素材を接合する技術で、針と糸を使わない縫製方法です。
縫い目がない、という状態を文字通り実現しています。縫い目による段差も、糸の引っかかりも、物理的に存在しない。「チャンピオンとともに、チャンピオンのためにイタリアで開発・手作りされた」というコンセプトは、この縫製技術の水準を指しています。
PRIMAPELLE FITとは何か。

Primapelleラインのフィットは「PRIMAPELLE FIT」と定義されています。レースフィットのような攻めた密着感でありながら、締め付け感を感じさせない独自のフィット感です。
グラデーション圧縮設計が重要な役割を担っています。一律に圧縮するのではなく、部位ごとに圧縮の度合いを変えることで、筋肉の動きをサポートしながら血流を妨げない。結果として長距離でも疲労が蓄積しにくいフィット感を生み出しています。
「縫い目をなくす」という発想は、着心地へのシンプルな問いから来ています。縫い目があるから摩擦が起きる。ならば縫い目をなくせばいい。Primapelleの一枚布構造も、Ultraの超音波縫製も、その問いへの答えです。
次回(4/25)はジャージ全4モデルを比較します。Primapelle・Primapelle Ultra・Magistrale・San Remo、それぞれどんな人に向いているのかを整理します。
Primapelleを、
試してみてください。
着た瞬間にわかる種類の違いがあります。
— 編集者 K
