BIORACER_Japanでは、海外の舞台にチャレンジしているアスリートをサポートしています。昨年2019-2020年のシクロクロスシーズン、単独でベルギー遠征を果たしたJTUパラトライアスロン育成強化指定の梶鉄輝選手は、今年もシクロクロスレースに参戦するためベルギーに渡航。梶選手からの現地レポートをお届けします。

フランスで開催されたUCI Class1レースに参戦

先日フランスのUCI Class 1のレースに参戦してまいりました。 12月31日の大晦日にPCR検査を受け、新年を祝うこともなく早々にベッドに入りました。 ヨーロッパのレースでは当たり前になっているレースの72時間前以降のPCRの陰性証明の提示。これは新しい生活スタイルですが、こうやって少しずつ元の生活にプラスαしながら戻していくのがいいのではないでしょうか?

レースはFacebook 上でライブ中継されご覧になっていただいた方もおられるかと思いますが、コースはとてもスムーズでひたすらコーナー立ち上がりで踏んでいくハイスピードなコースでした。レース当日は2度前後でベルギーから会場までは約400㎞朝6時半出発で10時に会場入りしました。道中に天井のバイクはカチコチに凍りました。

試走で考えたことはまずミスをしないこと、オフキャンバーが2カ所とシケインと階段。絶対にパックでレースをしていかなければならないこのようなコースに、1人ボッチになってしまうとペースを上げようと頑張っても全く上がりません。むしろパックの中で落ち着いて走るの方が速いです。これぞシクロクロス! 行けるときに前に出てペースを上げる。そういうレースをしたいと思いました。

エントリーリストでは95名のエントリーでしたが、当日出走は80名。 順にコールされていき、残り2分でまだ30名以上。幸いフランス語が分からなかったので一番近くに陣取っておりました。スタートコミッセールから順番なんかいいからとにかく早く並べろといった指示が出て、それ以降はタイヤ幅チェックのみ。7列目スタートくらいだったと思います。

WCのターボルの時と同じギアにセットしてスタート! 今シーズンスタートがとても良いです。15-20人ほど抜き40番台で走るも細かいミスで順位を落とし50番台後半でレースを進める。最初の混雑ではバイク同士絡みそうになるが、走りながら押しやってほどく。その後も何度かボディコンタクトはありました。 1周目からプッシュを続けていたので、30分を過ぎてコーナー立ち上がりで踏めなくなってくる。その隙に1名ずつライダーにパスされる。 キャンバーやスリッピーなコーナーで追いつき、パワーセクションで置いていかれるという展開。 特に下がれば下がるほどテクニカルなセクションで前が詰まる。
50分過ぎたところで80%ルールで足切りされてしまいました。 今日も最後の最後まで集中して走れました。 1周目から血の味がしましたが、このヨーロッパでのレースの迫力感は最高です! 今まで走ったエリートレースの中で最も長い時間走れました。

この日の優勝はDavid van der pool. 彼らのレースを見ていると疲れてきても、もう1枚重いギアを踏み切れるようにならないといけないと思います。
まだまだ伸びしろありです! 次の回にはシクロクロスシーズンのトレーニングをご紹介したいと思います。

 


サポートライダー】梶鉄輝

1999年12月17日生まれ、兵庫県川西市出身。
小学2年時に関西シクロクロス大会で初優勝したのをきっかけに自転車競技を開始。中学校1年時のロードバイク練習中の交通事故により右腕に大きな障害を負う。それでも、退院した翌年にはヒルクライムレースに復帰、リハビリに取り組みながらも自転車競技を継続。高校では自転車競技部に入部、兵庫県自転車競技連盟から県代表に選ばれ、全国高校選抜自転車競技大会に出場する一方、マウンテンバイクやロードレースにも参戦、入賞も多数。高校3年生時には、文部科学省の留学支援制度で、自転車競技の本場ベルギーへの自転車留学も経験。

梶選手応援サイト:http://tetsukikaji.com[/su_box]


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