BIORACER Japanでは、サイクルスポーツ強豪国である本国ベルギーをはじめ、ドイツ、オランダ、ルクセンブルグなど各国ナショナルチーム採用サイクルジャージ同様の、ハイクオリティなカスタムオーダーサイクルジャージを日本のお客様にお届けしています。

すでに発表していますが、国内屈指のアマチュアサイクルレーシングチーム「Roppongi Express」では2020年のチームウェアにビオレーサーを採用いただいています。
「Roppongi Express」代表の高岡さんは、2020年UCIグランフォンド世界選手権優勝を目標にしており、ビオレーサーが包括的にバックアップを行います。その第一弾として、先日ビオレーサーのベルギー本社で行われたフィッティングの模様を、同行した弊社代表の和田のレポートでお届けします。

Roppongi Expressチーム代表高岡さんベルギー訪問記 Vol.1

ベルギーで高岡さん・福田さんに合流

私は別スケジュールで後からベルギー入りしたため、前入りしている高岡さん、福田さんと2月11日の晩に合流しました。まずは腹ごしらえということで、首都ブリュッセルから東約80kmほどに位置するHasselt(ハッセルト)という商業都市で晩御飯をご一緒することに。ベルギー料理(もちろんフリッツ)を食べながらビール談義に花を咲かせ、その後はお店の人に教えてもらったベルギービールを飲めるバーへ移動。ベルギービールはアルコール度数が高いので、フライトでの時差ボケ・寝不足の身体には結構堪えつつ、初日は終了しました。

ビオレーサー本社訪問・初日

ビオレーサー本社を訪問。今回は高岡さんのフィッティングがメインのため、ビオレーサーのフィッティング責任者のJelmer(ヤルマー)が対応。ヤルマーはまだ年齢は若いのですが、仕事へのパッションにあふれていて、父親はベルギーナショナルチームの仕事をしています。これまでにも数多くのナショナルチャンピオンやプロライダーのフィッティングに携わった経験も豊富で、安心して任せられます。到着後、コーヒーを飲みながら軽くブリーフィングをおこない、早速【ビオレーサー FASTEST プログラム】を開始することに。

【ビオレーサー FASTEST プログラム】とは、以下6つの内容で構成されています。日本国内ではまだサービスを提供していませんが、通常トータルで30万円/一人(ウェア代は除く)程度かかるパッケージされたプログラムです。プログラムの詳細は、

1. ビオレーサーオリジナルインソールの作成
2. ビオレーサーモーションを使用して理想的なペダリングを実現する為のポジション設定
3. 身体にあわせたフルカスタマイズウェア制作のための採寸
4. ビオレーサーエアロで効率的なエアロポジションを設定
5. 風洞実験場でエアロポジションを維持し様々なウェア・ソックスなどをテスト(1時間)
6. CdA値*を確認しながら最終的に最適なアイテムを決定
*CdA値:空気抵抗係数[Cd]×前方投影面積[A]、エアロ性能の指標となる数値

バイクポジション・ライディングポジション、設定する速度によって、同じウェアやアイテムでもCdA値が異なります。また、ある人にとって最適なアイテム・ポジションでも、条件が異なる他の選手にとって最適とは限りません。【ビオレーサー FASTEST プログラム】の最大のポイントは、これらのプログラムを組み合わせることで高岡さんにとって最適な状態を作り上げていくことです。

そのため、高岡さんには、何度も着替えたりポジショニングを変えたりとかなり大変な作業をお願いすることに。ただ、さすがはツール・ド・おきなわの覇者。高い集中力で淡々と指示された内容をこなしていきました。

今回、ハムスタースピン代表の福田さんにも同行いただきました。ハムスタースピンでのノウハウや、豊富な知識で様々な視点からヤルマーと疑問点を詰めクリアにしながら状況を把握していきます。高岡さん・福田さんの二人三脚体制が今までの結果に結びついていると改めて実感できた場面でした。

プログラムの最初に、まずはオリジナルのインソールを作成。その後、日本国内では展開していない【ビオレーサー モーション】を実施。【ビオレーサー モーション】は6つのモーションセンサーと独自で開発したソフトを元に、高岡さんのポジション、ペダリング等を確認するものです。ペダリングの癖を把握し治具を使いながら、最適なクリートの位置、各パーツの高さ、使用しているパーツが適正か?などを確認していきます。

BIORACER 本社玄関前でCEOのDANNY(ダニー)と握手。

その後、ビオレーサーに対する理解を深めてもらおうとファクトリーツアーをお願いすることに。ヤルマーからビオレーサーの歴史、理念、生産工程、会社の強みである開発力などを丁寧に紹介してもらいます。今回、ポジショニングがメインだったこともあって、あまりウェア自体の商品説明に時間を費やしていないことに後から気づいてしまい、少し後悔。

ランチ休憩の時に、ビオレーサーCEOのダニーも二人に挨拶に来てくれました。そこで、高岡さん・福田さんに対して、UCIグランフォンド世界選手権で優勝するためのサポートを全面的に約束。今回はCEOダニーの肝いりプロジェクトなので、部下であるヤルマーもいつも以上に真面目に取り組んでくれている気がします。(笑)

そして、実際に高岡さんにとって最適なウェアの選定へ。今回はRACE ロードワンピース メッシュ、②EPIC ロードレースワンピース、③フル採寸のタイムトライアルスーツとトライアスロンワンピース(INDIVIDUAL SUIT)を用いて0.5cm単位細かく採寸、調整を実施しました。

「ロードレースワンピース」はフル採寸ができないため、袖の長さ、袖の周長、パンツの丈の長さなど、気になる部分を中心に調整していきます。今回はUCIグランフォンド優勝を目指すため、タイムトライアルスーツが最適というわけではないのですが、多くのオプションで風洞実験をおこなうため、数多くのウェアで採寸を行いました。

この時点ですでに夕方前、初日はここまでで終了。その後、近所の大型プロバイクショップを視察。2日目の夜も昨晩とは他のレストランでベルギー料理とビールを堪能。終始自転車談義で盛り上がりました。

画像左に見切れているのがヤルマー。

Roppongi Express チーム代表高岡さんベルギー訪問記 Vol.2に続く[clink url="https://cyclingwear.jp/2020/02/28/rx_takaoka_visit_bel2"]


Roppongi Expressの新ジャージは2月23日(日)開催の神宮外苑クリテリウムで初披露されました。結果は、マスターズ・タイムトライアルで2位3位入賞、マスターズ・クリテリウムでは、見事に表彰台を独占するニュージャージでのデビューtoウィンを達成されました。ぜひ、みなさんもこれからレース会場に足を運んでRoppongi Expressを応援してほしいです。


Roppongi Express公式ページ:http://roppongi.express



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