BIORACER Japanでは、サイクルスポーツ強豪国である本国ベルギーをはじめ、ドイツ、オランダ、ルクセンブルグなど各国ナショナルチーム採用サイクルジャージ同様の、ハイクオリティなカスタムオーダーサイクルジャージを日本のお客様にお届けしています。

国内屈指のアマチュアサイクルレーシングチーム「Roppongi Express」では、2020年のチームウェアにビオレーサーを採用いただいています。「Roppongi Express」代表の高岡さんは、UCIグランフォンド世界選手権優勝を目標にしており、ビオレーサーが包括的にバックアップを行っており今年の2月にその第一弾として、ビオレーサーのベルギー本社でフィッティングを実施しました。今回は、その際高岡さんに同行された「Roppongi Express」のチーム員であり自転車コーチ・ハムスタースピン代表の福田さんのレポートを番外編としてお届けします。

【Roppongi Express】福田さんベルギー訪問レポート 番外編

コロナ禍で移動も制限され、レースやイベントなどの開催も難しくなっています。ほんの数ヶ月前にベルギーへ行ってきたことも、実は夢の中の出来事だったんじゃないだろうか…そんな風に思ったりもします。

 そこで今回は、2月にベルギーへ行ったことを振り返りつつ、記事でお伝えしようと思います。目的は、BIORACERが私達のチーム Roppongi Express、そしてチームのリーダーである高岡を特別にサポートしていただくことになり、採寸や各種のデータを収集することです。私は、何をやるのだろう?という興味本位で同行することにしましたが、今回はそれ以外の話が中心です。

 ベルギー王国は、そんなに大きな国ではありませんが、EUの主要機関の多くがあり「EUの首都」としても有名です。フランス語が公用語のワロン地方と、オランダ語の一種であるフラマン語を公用語とするフランデレン地方に分かれていますが、ほかにドイツ語も公用語となっているそうです。

 私自身は、その3つの言語は全く分かりませんが、ベルギー国内であれば、概ねどこへ行っても英語が通じます。ここで「概ね」と書いたのは、日本と同じで地方…、いわゆる「田舎」へ行くと英語が全く通じないことがあるからです。昨年、自転車の学会で発表するついでに、ツール・ド・フランスも観戦しました。宿泊にはAirBnBを利用してデザイナーの方の家に2泊したのですが、フランス語しか通じずに苦労したこともあります。

 ベルギーへは直行便が就航(現在は成田便がコロナの影響で欠航となっているようです)しているので、比較的ラクな移動です。冬の北ヨーロッパは天気の悪い日が多く、到着するとやはり雨。電車でブリュッセル市内まで移動して、ひょっとして一日前に到着している高岡が車で迎えに来てくれる…なんてことはなかったので、雨の中スーツケースを押してホテルへと向かいました。

 とりあえず合流してやることと言えば… ビール! ですね。ベルギービールは、今、人気となっているクラフトビールの原型とも言えるものです。日本やドイツなどと違い、ビールの原材料に決まりがなかったこと、それと気候的にブドウの栽培が難しく、ワインが作れなかったことから、独自のビール造りが進化したとも言われています。そのため「ベルギービール」と言っても、様々な種類があります。普段日本で飲まれているようなラガータイプのものや、とにかく濃厚なベルジャンエール、ヒューガルデンで有名な小麦を使ったホワイトエール、さらには空気中の酵母だけで作る、とにかく酸っぱいランビックなどがあり、多様で奥深いビール文化はユネスコの無形文化遺産にも認定されています。

 このベルギービールが世界的に知られるようになったキッカケは、あのマイケル・ジャクソン!が出版した書籍で紹介されたからと言われています。ちなみに、みなさんが想像するマイケル・ジャクソンではなく、「The Beer Hunter」とも呼ばれる有名なビール評論家の方です。(笑) 気になる方は「Michael Jackson's Great Beers of Belgium」を探してください。

 ということで戻りますが、初日は近所のレストランで、念願のカルボーナード・フラマンドを食べて、有名なビアパブ、Moeder Lambicへと移動、相変わらずすごいタップ数でハズレ無し。ひたすら飲んで寝ました。

 二日目です。今日はBIORACERの本社近くへ移動することになっていますが、昼過ぎまでやることがないため、軽く朝ごはんを食べてから、有名なランビックの造り手である、カンティヨンへ。前述の通り、空気中の酵母で造っているのですが、普通にブリュッセルの真ん中にあります。日本で言えば新宿あたりに日本酒の酒蔵があるような感じでしょうか?伝わる?

 高岡は運転があるから飲めないし、一人じゃ1,2杯が限界だなあ…なんて思っていたら救世主登場。到着からここまで、全く日本人には会わなかったのですが、そこにビール仲間がいました。ドイツまで出張で来たついでに飲みに来たとか、どの世界でもマニアっているものです。すでにパブで飲んでいた人たちと仲良くなっていて、次から次へと日本では絶対に手に入らない高級ボトルを開けまくっていたので、少しづつご相伴に預かりました。あー幸せ。

 その後、軽くベルギーワッフルを食べてからホテルへ移動してレフで乾杯。日本で言えば一番搾りなみに、どこでも飲めるやつですね。フィレ・アメリカン(いわゆるステーキタルタル)を食べて、またビアパブで飲んで。解散。ここで飲んだ、ティママンスというランビックと、ギネスをブレンドしたビールは美味しかったです。後で聞いたところによれば親会社が一緒だそうで社内コラボといったところでしょうか。

 三日目、ようやくBIORACER本社を訪問。測定後に冷蔵庫からKWAREMONT/クワレモントが出てきました。想定外に大規模な自転車屋さんを見学してから、やっぱりフィレ・アメリカンをいただく。このフィレ・アメリカン、最初はアメリカンというホテルで出したから、そういう名前になったのだとか。夜は昨年見学をしたローデンバッハの缶にトライ。これはイマイチでした。瓶だと超絶美味いのになぜでしょう?ベルギービールは、総じて缶が美味しく無い気がします。

 四日目、BIORACERに行ったり、風洞に行ったり… そして実験の最後にクワレモントが出てきました。この施設は風洞の下にバーカウンターがあって、そこで飲むことも出来ます。日本の風洞とはだいぶ違いますね。その後、リドレーの工場を見学させていただくと日本人御一行様が。数週間後に代理店変更の発表がありましたので、まあ、それ…ですね。
 カルボーナード・フラマンド食べて、定番のレフ、オルヴァルあたりを飲みました。

 五日目、BIORACERのある街を離れて、大聖堂のある場所でランチ。うさぎの肉だったかな?まあ名物料理ってアレですよね。具体的には書きづらいですが。
 空港で高岡と分かれて、ここからは一人旅、ゲントにある大きな酒屋に向かいます。ここでお土産用のビールを調達。とにかく安いので色々と買ってしまいがちですが、日本では手に入りづらいランビックを中心に購入。夜は友達の家に停めてもらいました。

 六日目、一人だとビールを飲みづらいのが難点。しかしベルギーのタップルーム(ビアタップが並んでいるので、そう呼ばれる)は、午前8時からやっているので、飲んで一眠りして移動すれば大丈夫。そこで以前も訪問したDE RANKE醸造所へ!このあたりはビールの苦味に使われるホップの産地に近いのですが、日本で飲むものとはフレッシュさが全く違います。機会があればぜひトライしてください。途中のスーパーでお土産にd&Lのマヨを購入。BIORACERの凄腕エンジニア、ヤルマーのおすすめです。夜はスーパーで買ったフィレ・アメリカンと残ったローデンバッハにて。

 七日目、最終日です。そうそうに空港へ移動して、朝からラウンジでベルギービール。このラウンジで出てくるヒューガルデンが、また美味しい。ホワイトビールは熱に弱いので、どうしても日本にくるまでに品質が劣化しやすいんですよね。
 乗り継ぎのフランクフルトのラウンジでもドイツビールを飲んで帰国へ。

 さて、途中でいくつか写真に出ていましたが、クワレモントビールの名前。自転車ファンならおなじみ、ロンド・ファン・フラーンデレンに出てくる有名な勝負所の「オウデ・クワレモント」からきているので、アルコール度数も斜度に合わせて6.6%となっています。Webサイトを見れば「BREWD CAREFULLY FOR CYCLISTS」とありますが、ベルギー国内の自転車レースへのサポートもしており、ベルギーでも自転車好きの人がサポートの意味もこめて飲んでいるそうです。

 できたら日本でも飲みたいなあ…なんて話をクランノートの和田さんにしていました。日本でも飲めるようになると良いな...


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