PISSEIジャージ、全4モデル解説。
前回の記事でPrimapelleという素材・構造の話をしました。今回はその知識を前提に、26SSジャージ全4モデルを比較します。
PISSEIのジャージは価格帯が似ていても、設計思想がモデルごとに明確に異なります。「コンフォート」か「レース」か。その軸で整理すると選びやすくなります。
4モデルの位置づけ
Primapelle Ultra
快適性の最高峰。超音波縫製が縫い目をなくす。
PISSEIジャージラインの頂点に立つモデルです。前回の記事でも解説した超音波シームレス縫製を採用し、針と糸を使わない縫合で縫い目による刺激を物理的に排除しています。新リブ素材「Ultra Fit」が軽量性・伸縮性・通気性を高次元で融合。吸汗速乾・UV保護・耐汗性も備えます。
「チャンピオンとともに、チャンピオンのためにイタリアで開発・手作りされた」——このコンセプトが示すように、素材から縫製まですべてが最高水準で設計されています。タグすら縫い目なしで取り付けられています。

Primapelle
PISSEIの快適性を体験する、最初の一着。
PISSEIが追求するトータルコンフォートの結晶です。一枚布構造(肩縫い目なし・脇下単一縫い目)とBi-Directional Soft Touch素材の組み合わせで、肌に触れていることをほぼ感じさせない着心地を実現。グラデーション圧縮設計が乱流を抑制し、空力性能も確保します。
Ultraとの違いは縫製技術です。Primapelleは一枚布+単一縫い目、Ultraは超音波でさらに縫い目ゼロへ。「まずPrimapelleの着心地を試してから、Ultraへ」という入り方が多いモデルです。

Magistrale
軽量・通気・レースフィット。速さのためのジャージ。
Primapelleが「快適性」を軸にしているのに対し、Magistraleは「レースでの速さ」を軸に設計されたモデルです。UAE Team Emirates XRGとの共同開発から生まれた超軽量フルメッシュ構造が、極限の通気性と空力性能を両立しています。
Aero Proスリーブはレーザーカット&熱接着でペダリング中も生地がずれない安定したプロファイルを維持。Race Fitのスリムカットが空力抵抗を最小化します。暑い時期のレース、ヒルクライム、タイムトライアルに向いたモデルです。

San Remo
レースフィット×高通気。PISSEIへの入口として。
San RemoはPISSEIサマーコレクションの礎を担うモデルです。Drynet Constructionと呼ばれる100%パーフォレーテッド素材が最大の通気性と軽量性を発揮。Advanced Fitテクノロジーによるレースフィットが攻撃的なライディングポジションに最適化されています。
右ポケット内蔵の防水ジッパー付き第4ポケット、バックポケットのPIXELテクノロジーによる安全視認性向上など、実用的な装備も充実。Magistraleほど特化した軽量性は求めないが、レースフィットと高通気性は必要、という方に向くモデルです。

どれを選ぶか
4モデルを並べると、PISSEIがコンフォートとレースという2つの方向性を明確に持っていることがわかります。Primapelleラインは「着ることの快適さ」を、MagistraleとSan Remoは「走ることの速さ」を追求している。
価格は¥27,000で3モデルが横並びになっているのも興味深い設計です。Ultraだけが¥40,000ですが、それは縫製技術への投資分です。
次回(4/30)はビブショーツ4ラインを解説します。今季新登場のUltraとCargoを中心に。
4モデル、全8カラー。
快適性からレース性能まで、
自分の走り方で選んでください。
— 編集者 K
