自転車に乗っていれば落車はさけられないもの。でも、もし落車をしてしまっても、擦過に強いサイクルウェアを身につけていれば、大きな怪我を負うことはありません。

プロツアーチームDSMには、メインスポンサーDSM社製品であるダイニーマ®繊維を使ったサイクルウェアが提供されています。サイクルジャージだけでなく、ビブショーツとアンダーウェアにもダイニーマ®が使われているとのこと。

万が一落車をしても選手たちは大きなけがを負わずに済み、シーズンを戦い抜くことができます。これがダイニーマ®のサイクルウェアの最大のメリットと言えるでしょう。

今回、Royal DSM日本法人であるDSM株式会社の代表取締役社長 丸山 和則さまと、ダイニーマ® 事業開発シニアマネジャーの鳥野見 雅志さまにお話を伺う機会をいただきました。

チームDSMといえば、「落車でも破れなかったあのウェアのチーム!」とご存知の方が多いはず。メインスポンサーのDSM社が何をチームに提供しているのか、DSM社の作る世界最強の繊維ダイニーマ®とはどういうものなのかを、わかりやすく丁寧に教えてくださいました。

自転車競技が大好きな方だけでなく、最新のテクノロジーがどうやって私たちの日常生活を便利に快適にするのかが面白く読める内容となっています。

シリーズ3回の連載です。ぜひご覧ください。


  目次


  vol.1

・DSM社について
・ダイニーマ®とは?
・チームDSMに何を提供している?

vol.2

ダイニーマ®を使ったサイクルウェアの強度は?

・スポーツに必要な強度を提案すること

・生地の強度はどうやって決める?

 vol.3

・チームDSMへの提案は将来の営業の姿

ダイニーマ®におけるサスティナビリティとの両立

・最先端の技術をわたしたちの生活に

 


 

■Q1. 最初に、DSM社について教えてください。自転車やスポーツをされる方にとっては、どのような接点がありますか?

DSMは持続可能性を追求するオランダの科学企業です。以前は化学会社、元をたどれば国営で石炭を掘っていた会社です。石炭から石油化学、そこからさらにビタミンなどの栄養素や酵素や乳酸菌、風味素などの食品添加物のビジネスというように会社の業態を変えてきました。

現在は、いわゆる化学品は『ダイニーマ®』と『エンジニアリングプラスチック(車の部品などに使う高機能プラスチック)』の2つです。栄養関連事業の半分はヒト用、もう半分は動物の飼料用(畜産や魚の養殖につかうもの)になります。

会社の規模は1兆円程度、一部の業態を除きDSMは消費者へ販売している製品はありませんので、素材会社と言われる企業です。B2B(企業から企業への取引)の企業ですので、皆さまが購入する食品メーカーさんの製品、例えばサプリやお菓子などに入っているビタミンなどを作っている企業になります。 

自転車やスポーツとどのような接点があるかで言いますと、直接関与しているのはチームDSMに提供しているものが全てだと思います。

チームに提供しているサプリメント、『ぺプトプロ®(ホエイプロテインを分解したオリゴペプチド』、『Fruitflow®(自然由来のトマトエキス)』などのいわゆるスポーツニュートリションです。

また、今回の話題になっているサイクルジャージやビブショーツに使用されている『ダイニーマ®』ですが、自転車のみならず保護具と言われるものによく使われています。

※スポーツニュートリションとは?

主にプロテインやBCAAをはじめとしたアミノ酸系の栄養補助食品のことが多い。(もっと広い気がします) 運動のパフォーマンスを高めるといわれるサプリメント、エネルギー補助食品、運動後の疲労回復を支援するといわれるサプリメントといった様々な用途に細分化される。-日経新聞より引用

 

 ■Q2. 早速ですが、ダイニーマ®とはいったいどのようなものなのか教えてください。

ダイニーマ®は合成繊維です。世の中にはいろいろな合成繊維がありますが、その中でも超高分子量ポリエチレン繊維で非常に強い合成繊維と言われています。非常に強いのにとても軽い。同じ重さの鉄と比べると15倍の強度があります。それでいて水に浮くくらい軽いのが特長です。

 

 

ダイニーマ®が一般的に使われているのは、大型船を係留したり牽引(けんいん)したりするロープです。そして防弾チョッキ(各国の軍や警察棟で採用)、切創防止の手袋など、身体をプロテクト(保護)するものに使われています。ダイニーマ®のロゴには『世界最強の繊維™』というトレードマーク付きの商標もあります。

  自転車のアイテムにどう使われているかというと、まずフレームです。オランダから持ってきて日本に置いてある試作品のフレームではありますが、ダイニーマ®と炭素繊維のコンポジットを使っています。

炭素繊維のフレームはすでにたくさんありますが、例えば炭素繊維とダイニーマ®半分ずつの複合繊維織りにすると、カーボン単体のフレームと比較するととても軽くなり耐衝撃性が上がります。カーボンだけでは吸収できない振動やよじれへの対応をダイニーマ®部分が補うといわれています。 

また、このホイールのスポークにもダイニーマ®が使われています。こちらはアメリカで実際に商品化されています。スポークは一般販売されているのでスポークを張る技術があればご自身で購入して組むことも可能です。

私の先輩でとてもハードコアなサイクリストがいるのですが、彼は自分でダイニーマ®のスポークを買ってきて自分で張ろうかな!と言っています。

 

 

■Q3. チームDSMへのスポンサードについて教えてください。

サイクルウェアについては、まさにチームDSMに提供しているチームウェアです。チームDSMになる前、チームSunweb(サンウェブ)、さらにその前のチーム名の頃から、当時はDSMはメインスポンサーではありませんでしたが、チームをスポンサードしていました。

その頃からチームにはダイニーマ®やスポーツサプリメントの提供は始まっていましたので、DSMのスポンサードは長期にわたっています。選手からのフィードバックを踏まえて設計に反映していますので、現在提供しているものは以前に比較して随分進化していると思われます。

サイクルウェアでは、まずビブショーツにダイニーマ®が使われています、落車して破れなかった画像を皆さんもSNSなどでご覧になったかと思います。上着(トップスのアイテム)は半袖長袖、薄手のもの裏起毛のものなど何種類かあります。

 

上着とアンダーウェアにもダイニーマ®を使ったウェアがあります。チーム名がチームDSMに変わったのは2021年からです。DSMがメインスポンサーになり胸にロゴマークがつくようになりました。

※ダイニーマ(R) は、Royal DSM社の商標です。Royal DSM社の正式な許可なく商標を使用することは禁じられています。

 

 


 

ダイニーマ®はオーダーサイクルジャージのEPICラインで継続が決まっています。(商品は今後公開予定ですのでお待ちください)

 

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1月 08, 2022